※写真は折り紙です。イメージとして。
世界柔道2007、本日最終日でした。
判定問題なども話題になってしまいましたが、
アニメの「YAWARA!」世代ド真ん中の私。
今日はやっぱり谷 亮子選手に釘付けでした!
「ヤワラちゃん」と呼ばれる彼女の面影は
そのままに、妻として姓が変わり、
そしてママになり。
それでも変わらず、というよりは
それだからますます?!強さはもちろん、
そのひたむきな姿勢がとっても素敵。
指に巻かれたテーピングや傷跡、
試合後のインタビュー、胸にきます
それにしても、ここ最近の柔道の試合の雰囲気、
ガラリと変わったな~、と。
やっぱり一番大きな変化は
あの「畳の色」でしょう!真っ黄色!!
そして、場外を示す仕切部分は対照的な青い色。
ヨーロッパの試合ではこの色が公式だそうです。
色彩学的に言えば、黄色は一時的な集中力を
高めるのにとても効果的な色でもあるし
(長時間になるとかえって疲労してしまうので注意が必要です)、
青とのコントラストはスポーティな雰囲気も演出しています。ルールも色々と変わっているようだし、
国際的で新しいイメージを打ち出そうとしているのかなぁ、なんて想像してみたり。
でも日本人・私。そして、剣道・柔道用の格技場のある中学校に通っていた私。
体育の授業でも柔道の時間がありました。生成の白く分厚い柔道着を着て、
格技場の入口で一礼して中に入る時の、あの“い草”の香り。
あの香りの記憶と一緒に思い出されるのは、やっぱり浅い緑色の畳なんですよね。
言葉ではなんとも表せない、キリッと引き締まる感覚、「よろしくお願いします」という気持ち。
青い柔道着についても、様々な背景から日本の関係者は反対していたと聞きましたが、
今回の参加国を見ても、柔道は競技として凄い勢いで広まっているんだなぁって感じます。
国際競技として広まるにつれて最大公約数的部分に重点を置き、
独特な文化や考え方は受け入れられづらくなるというのはある程度仕方ないのかも知れません。
競技としてのJUDO、「道」としての柔道、もう別のものなのかも知れません。
だけど、谷亮子選手を見ると、JUDOの中で柔道を生き、そして結果を出している。
畳が黄色くても、柔道着が青くても。
フィギュアスケートの採点法が変わって点数の対象にならなくても
美しい「イナバウアー」を世界中に披露して、それでも堂々の金メダルを獲った
当時の荒川静香選手とも、何だか重ねて見てしまう私でした。
つらぬくって、すごい。